飲食業界とかは特にそうなのですが、「ここは何の為の店なの?」という点を明確に出していく事がかなり重要だよという事。
ここ美味しいよね、感じいいよね的なのがウリなら、徹底的にそこを推すPRや商品づくりやらを行いますし、どちらかと言えば、サードプレイス戦略をとるなら、どう過ごす?的なストラテジーとかを考慮したりしています。
インスタ映え的なマーケットをとりこむ戦略は別に悪くないとは思ってますが、個人的には悪手だなぁという思いでいたりしています。
飲食の事に限って言えば、僕がだいたいベンチマークしているのは、仲間のシェフ達がここいいよ!って言っている店や、20代後半~40代くらいの女性がちゃんとまともに飯や酒を楽しんでいる店。この辺りはちゃんと見ています。もちろん老舗系だとか一部ジャンルはその限りではないですけどね。
何故かと言ったら答えは割と簡単。傾向値的な話をしますが、
・男性の場合、いろいろな店を開拓しようというよりも、いつもの店に行く場合が多い。というより、冒険しない。
・食の経験値は明らかに女性の方が高い傾向がある(いろいろな店に行く機会が男性より圧倒的に多い)
・食の好きな男性とだいたいの女性は割と食に関しての感度が共通する部分がある。
という点。
だとすると、ベンチマークしておくべきお店とか企業っていうのは自然とわかってきたりするもんだったりします。僕はね。
で、美味しく売れてる店を覚えておいたほうがいい理由っていうのがやっぱりありまして。これは一緒に普段飯を食っている仲間たちと共通の意見ですが、
・ちゃんとした美味しい店を知っているという事は、それだけちゃんとした感度を持っている人間だと認識してもらえる。
・人を持て成す時の選択肢が物凄く増えるので、何かと便利。
・そもそもちゃんと旨いものとかじゃないと、金を払って残念な気分になるのが嫌
という事があるわけです。
僕とかは仲間やらそういう出会いに恵まれているので、だいたいソロ活動でなんとかなってましたが、例えば若手とかに会社で飲み会やるから幹事やってよ的な話になると、まぁかわいそうになってくるわけです。理由は簡単。食と人に対する経験値が少ないから。
僕のいまいる会社では、そういう伝播する人があまりいませんので、ソロ活動でやっておるのですが、他の業界だと、割と先輩やら上司が伝播する文化もあるそうで。
ただ、やっぱりそういう食だとかそういうのを伝播する文化というのは昔に比べてどこもなくなってきてるのではないかなぁと思います。定量的なデータはないのですけどね。そういうコミュニケーションが少なくなっていたりしているのも原因なのかもしれないのですけどね。
そこで、というわけではないのですけれど、
飲食業界(だけじゃないけど)とかが、今後どんどんお客をとっていってファンにしていく為には、「なぜ、ここにいたほうが楽しいの?」「なぜ、これが美味しいの?」っていうような理由付け的なところ、ウンチクたれみたいなことを、積極的に発信していかないといけないだろうなぁと僕は感じてます。最低でも、また正しく伝播してくれるマジョリティな方々が増えるまでは。体験だとかそういうのも必要なんだろうしね。
さて、今日も美味しいものを、食べようか。
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