東洋経済オンラインさんの今日の記事を読みました。
人手不足で疲弊、もう「外食・小売り」は限界だってあります。敬遠される理由はそれぞれあると思いますが、よく言われているのは、休みが少ないとか働いてる時間がやたら長いとか客商売の大変さとか。参入障壁の低さもあるかもしれませんが、だいたいそんなところでしょう。
でも、まぁよく考えてみたら我々広告屋とかも表向きは土日休みにはなっていますが実際はね的な話とか、三六協定?なにそれおいしいの?的なのもあって、特に大手企業じゃない所なんてまぁなかなかに大変だと思いますから、そういう意味で業界的な差はあまりないかなぁっていうのが実感としてはあります。
では、なぜこうも飲食業界(カフェとかは除く。割と人気なので)って人気ないのでしょうか、こうも苦戦するんでしょうか?自分なりに考えてみました。もちろん、時給や給与の安さ的なものもあるのでしょうけれども。
ちなみに、僕が18歳くらいの時にバイトで飲食業界に入ったきっかけは、
・美味しい賄いが腹いっぱい食べられる。
・バーテンダーになれる、酒の勉強ができる。
・繁華街で何かと便利だった。
ってな具合でした。辞める事なく4年間続けましたし、今の仕事になっても、プロデュースやら人材やらPRやらで結局飲食業界にはかかわってますが、なぜ続けているかというと、
・何かと面白い。
・結局食べる呑むサービスする、ダイレクトに評価されるってのが好きだった。
からかなぁと。
で、これが何だったか?なんて思うのですが、原体験まで遡ってみると、こんなかんじです。
・昔から、高い安いに関わらず、いろんな所に食べに連れて行ってもらった(というより両親とも激務すぎて、一緒に旅行にいくとかそういうの殆どなかったので、その反動。)
・もちろん家庭料理もしっかり食べさせてもらった。好き嫌いは許しません的なスパルタ教育。
・実は実家、喫茶店やってました。
なんていう事も起因しているのかもしれません。で、実は今直接お取引させて頂いているクライアント様でも多く取材をさせて頂いていますが、なぜ業界で働いているのかというのを聞いていくと、共通点がやはりありました。
・実家が料理屋で、料理に自然に興味が沸いた。
・小さな頃に食べたレストランで、素敵な経験をした。
・食べる呑むが好きだった。
てな具合。だいたい飲食で長く働いている方の傾向ではあります。もちろんそうじゃない方もちょいちょいいらっしゃいますが。
という事は、
飲食業界で(別に飲食業界じゃなくても)人材確保をもっときっちり行っていくには、小さな頃からの、いや、小さな頃じゃなくてもいい。その業界の中での原体験のすばらしさをさりげなく伝えていく事がやっぱり大事なんじゃないかなと、そこは本気で僕は感じています。
普段の接客1つ1つ、出す商品の1つ1つが、採用の結果に正直繋がっていくと思います。
ちなみに、僕は今の会社に入る前、働いていたバイト先から「店長にならない?」と社員採用の打診を受けていましたが、断りました。理由は、当時勤めていた店長がぜんぜん休めてなくて休日出勤も多く、めっちゃ疲弊していて、しかも稼ぎもそんなによくなさそうだったので。一番大きかったのは、僕自身明確にやりたい事があったからですけどね。
でも、1つ言える事は、
仕事として業界に入る前に、記憶に残る体験や経験をしている方が業界に入って長く活躍している
という事が言えると思います。
もっとも、すぐに効果が出るわけではないのであれですが、人材採用・活用の為には、日々の店舗運営やらそういう1つ1つが実は採用の結果に繋がっているのではないかと思えてなりません。
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