マクドナルドが12日にも400円のバリューランチを提供するという方が出たり、ドン・キホーテHDが今季4.2%営業増益予想と、なんだかまたデフレに戻りつつある中、レストランウェディングや高価格帯のフレンチ等を展開しているひらまつが、純利益56%減というまぁなんともショッキングなニュースが出てきた。展開しているホテルが予約数堅調なのでレストランの不振を吸収できるとしているが、デフレに陥ってしまうと、まぁまた大変な事が起こりかねない。
当時、民主党(現:民進党)政権時代の2012年、都内の飲食業の倒産件数が2000年以降で最多という事がつい4年前にありました。確実に食に対して「とにかく安く腹を満たす」的な動きがまた復活してくるんだろうなぁという動き。そして、高価格帯のレストラン、何も手を打ってない所とかはまずいかもしれません。
トラディショナルなお店や、明らかにここにしかない系なお店とかは、そもそも「訪問する理由、金を使う理由」が出てくるのでまだ不況下でもいいかもしれませんが、そうでないお店・ブランドは、小手先の差別化というより、「なぜ、この店である必要性があるのか?」「なぜ、これを食べるべきなのか?」「他とは違う、居心地のよさはあるのか?」等、訪問する理由、金を使う理由を改めて考えて、PRに落とし込んで実行をしていく必要が出てきていると思います。これは、高価格帯だけではなく、所謂懐にやさしい系のお店だって同様です。
もっとも、もうそんな事いつだってやってるよ!という所もあるでしょう。でも、胸を張ってそこまでちゃんと出来てます!っていう所、どれだけあるでしょう?そこまでしっかりできているのであれば、前回僕が書いた事ですが、魅力的な会社・店だよっていう事をたえず考え発信しているわけですから、リクルーティングとかもそんなに困らないんじゃないかなぁなんて思ってたりします。
このままデフレに向かっていくようならば、人材の取り合いだけでなく、普段のお客様の取り合いという事にもなっていくんではないでしょうか?恐らく消費傾向としては、1回の食事にかける費用を落とすフェーズが始まって、そのあと、「いい所でしっかり費用はかけるけど、いろんなところにはいかないよ」っていうフェーズになって、だんだん云々な話になっていくかと思いますので、まずは、現状を踏まえた上で、何をしていくか?ってこと、自分たちは何者だっていうのを立ち止まってみておくべきかと考えます。
プロデュースのご相談は、にいみまで。
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