ゆとり世代さとり世代とかいろいろ言われているけれど、求人広告って10年以上前から内容ってあまり変わってない件

これ、その昔フロムエーがまだ本を出していた頃(本屋での売値は100円!)

仕事を探すのに、金を出して求人誌を買っていた時代です。今もグルメキャリーとかは書店でも売っていますが。


なぜ、これを引っ張りだしたかというと、

・若者の気持ちが分からない

・Instagramってなに?よく分からない

・若い人材の採用ぜんぜん出来てないんですけど?

とかいう相談が非常に最近増えているのと、今朝、社内の勉強会で最近の流行についてアンケートをとってみたら、25~6歳くらいまでの女子社員はふつうに答えられたのに、他の層は全然だめだったという衝撃の事実を踏まえまして、ちょっとこのあたりの分析をしておこうかと思った次第です。


そんなわけで、僕が保管しておりました11年前のフロムエーの中から、現在も求人広告を出している飲食店の求人広告を比較してみようと思います。無作為に選んでます。あと、社名とかは消してます。

<11年前の求人広告の内容>

<2016年、今の求人広告の内容>

場所的には東京都中央区某所の、全く同じ場所での求人広告ですが、11年前と今で何が違うかというと、


●最低時給が変わった。時給940円→時給1,500円(約1.6倍!)
※でも、見た目上の話で、ホール・キッチンの場合は時給1,000円から。それでも60円上がってますね。

●週3日~の勤務をお願い→週1日からでもOK!


という位でしょうか。実は11年前と今では条件面に多少違いがありますが、言ってる事は対して変わらないのです。写真の構成にしろ、訴求ポイントにしろ、あまりかわりばえしません。

もっとひどいのは、Indeedや自社サイトで量産している求人情報です。ディティールが細かく書かれてないものも散見されますから、求職者的にはどんなもんでしょうか。



それを踏まえて、特に各企業が欲している若者世代、とくに「ゆとり・さとり世代」の行動傾向を考えてみましょう。

詳しくは、さとり世代を読んで頂ければいいと思いますが、ざっくり言うと、

・ネットが常に周囲にある環境下に生まれている。スマホも当たり前。

・面倒な人間関係は好きではない。

・無駄な体験はしない。

・プロセスよりも結果重視

・割と早めに諦める、見切りをつける

・良くも悪くも、箇条な期待をせず、堅実

・ここまでで挙げた傾向とは全く違う志向の方もいる


細かく言えば、まだ沢山あるのですが、こと求人においては、

「ただ稼ぐだけだったら、正直何でもいい。給与もそんなに変わらないし。だったら、何か特別な経験・体験ってできるの?時間が無駄にならない?ここでなければいけない事って特別あるの?」など、価値判断する為の情報ができるだけ多い方が彼らを獲得していくには良さそうだと思います。

ただ、これらをちゃんとこなそうと思ったら、求人広告を出すだけでは無理です。想定以上の費用が必要です。(文字数制限やら、いろいろな縛りがあって・・・)

なので、自社それぞれが、ちゃんとリクルーティングの為のメディアをきちっと作って、それを動かしていくという事が本当に重要だと思います。



例えば、海外だと、shackshackのリクルーティングページ等は結構よく出来ているかなぁと個人的には感じています。

新美P@RICTEC by 飛竜企画

2002年4月に新卒入社。Web戦略・クリエイティブ・ブランディング・求人,PRに限らず様々な人材集客手法などに精通。当時から「求人広告の限界」を察知し、求人広告+自社 求人メディアの立ち上げ運用や、最新のSEOや検索状況に基づいた求人コンテンツ設計など様々な業界・規模の企業の採用設計・コンサルティング・プロデュースを行なっている。

求められ、評価していただける世界にどんどん行きます。

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