LINE採用コネクト、俺ならこう使い倒す!


出るぞ出るぞと言われていたLINEの新卒領域のプロダクツ「LINE採用コネクト」がついに先々日カットオーバーされました。

LINEのHR事業で結構注目しているプロダクツです。なんせ、アルバイト領域はマイナビバイトと、中途領域はエン転職と外部コネクトしていますが、こちらは完全にLINE内で全て完結!というのが事業的にも大きいし、チャレンジングだなぁと思った次第。

新卒に限らず、リクルーティングにおいて大事なフェーズ

認知→興味関心→アクション→選考(省力化)

ここをちゃんとフォローできるのが、LINE採用コネクトだと思った次第です。

で、じゃあ何ができるんだろう、何が弱点だろうっていうのを僕なりに解釈してみました。

【できる事・強み】

・国内MAU8,200万人のパワーを手中に。国民の生活インフラといえるものを活用できる。

・スマホネイティブ世代にとって生活の一部になっている行動形態をさくっと活用できる。

・タレントプール&採用管理、1to1コミュニケーションなどLINEならはのコミュニケーションがきっちりできる装備が充実。

・LINE公式アカウントを使った事がある方にとっては、似たようなユーザーインターフェースなので、扱いやすい。

【できない事・弱み】

・LINE採用コネクト単体で集客はできない。集客の仕方を自ら考える必要がある。

・このプロダクツの肝は、コンテンツ配信の運営にあるので、そこができないと素敵な効果は得られない。

【できそうな事・期待】

・これまでのLINE系のHR商品は、吐き出されたAPIを連携してサードパーティの開発会社が開発して販売していたのに対して、完全純正のHR商品なので、新機能やその他新たな企画が早いスピードで出てきそう(むしろ出てきてほしい)

・ATS連携は現在していないけど、そのうちやりそう(いや、やってほしい)


今現時点のプロダクツの状態を見て、どういう感じかなぁとまとめると、

採用インフラはLINEでめっちゃ頑張るので、集客とかリファラルとか求職者を育てるのは自分たちで頑張れ!

という商品かなぁと思います。なので、僕が依頼されて「LINE採用コネクトをベースにして新卒採用企画とか考えてよ、というか運用してよ」とか言われたら、俺ならこうします。ちなみに、予算とかそういうのは度返しね。あと、いつもの事ですが、口悪いです。


LINE採用コネクト・新美が手掛けるならこうする!

<そもそもの考え方>

・無関心層を育てて熱狂的なファンにしてから、しれっと採用!一発ツモだけ狙うのには無理がある!一発ツモしか考えないならリクナビとかだけに金かけよう。ファンにするために、めっちゃ頑張ろう。

<認知・ベース集客フェーズ>

・自社サイトや、お店持ちや就職イベントに出るならポスターとか小冊子とかで、とにかく入り口を露出しまくる。

・はじめましてLPを作ってそこに導引QRコードを貼って宣伝。集客の為にLINE Ads PlatformやらFacebook/instagramやらDSPやら集客ツールにゴリゴリ予算投下。

・交通広告もいいね。駅貼りとか列車内の広告を使ってガンガンやるとか。露骨なやり方だったら、例えば狙ってる大学の最寄り駅を広告ジャックするとか。

・正直、広告だけだとつらいので、イベントやるとか大きなイベントに協賛とかして、そこにしれっとPRで出ちゃう。


ポイントは、欲しい層を考えていっぱい露出!最速で最大に!予算が許す限り!


<興味関心・育てるフェーズ>

・会社の魅力とかだけだとつまらんので、日々の様子とか新たなプロジェクトだとか小さな事でいいので、さらりとコンテンツ投稿。このあたりがFacebookやinstagtramやtwitterの投稿、リクナビブログを定期的にちゃんとポストできるような人たちだったら楽勝。

・イベントやります。大げさなイベントじゃなくていいです。人数足りないから、一緒にフットサルしよーとか、カラオケいこーとか、バーベキューしよーとか、そういうちょっとしたイベントやります。学生と社員で一緒に気軽に。ポイントは「採用」をにおわせない事。ゆるく。とにかくゆるく。ただ、楽しいよねっていう関係性を作るわけ。社長とか経営陣ものってきたらこれ最高。というか、リファラルうまくいってる&金かけなくても採用できてる企業、だいたいやってるかも。

・たまに、超真面目なコンテンツ投下したり、インターンというかバイトしない?とか、そういう仕事を振ったりすることもあります。


ポイントは、「ゆるく繋がる」→「ずっと繋がっていたい」→「離れたくない」という3フェーズでプールしている人たちを育てていく事。手間かかりますけどね。


<アクション・選考フェーズ>

・管理画面がそこらの採用管理システム同等にできるので、普段の選考と同じように運用をしていく。

・差別ではなく区別。本当に欲しい人材は1:1コミュニケーションで先手を打つ。他よりよいポストを用意しといてくださいね。

・LINEでお友達になってる人は1次選考免除とか、餌でつるのもありですね。



とまぁ、今段階の状態でまとめてみたわけですが、大きなポイントとしてあるのは

・自由な新卒採用

・新卒の通年採用化

これが大きなキーワード。

若い人の人口がこれからどんどん減っていくわけです。そりゃどんどん取り合いになりますよ。とれる企業はもりもり採れるけど、とれない企業はいつまでたっても採れない。なのに、20卒だけを考えるとか21卒はこうするとか、単発勝負だけだと正直まじできついわけです。だったら何をするかと言ったら、もうね、育てる。これが最強だと思います。

で、いつから育てるかっていう話ですけども。個人的には、

大学1年生じゃ生ぬるい。もうターゲットは高校生にしてもいいくらい!

だって育てるんですもの。時間かかりますから。あと、時間をかけるといい事があります。時間って大事でね、時間をかけて関係を構築していくと、だいたいの場合は簡単に破綻しない関係になって、いい具合になります。もちろん例外もあります。ショックも半端ないです。

それに、簡単に企業の事なんて好きになりませんよ。よほどスーパースターがいる会社だとか、よほど最強なプロダクツがあるとかそんなんだったら話は別ですが。


なので、LIEN採用コネクトを利用する事に向いてる企業さんとそうでない企業さんって出てきます。いや、こうか。オウンドメディアリクルーティングに向いている企業さんとそうでない企業さんの分け方とまったく同義だと言っていいかもしれませんね。分け方としては、

<LINE採用コネクト利用に向いてる企業>

・コンテンツマーケがしっかり運用できる
・会社一丸でいい人材を囲い込もうというマインドがある

・単発で採りきらないといけないミッションとは別にファン化をちゃんと考えた行動ができる
・すぐに結果が出ない動きもちゃんと頑張れる(組織的にもOKにしてる)

・コンテンツマーケが苦手でも、予算を割いてサードパーティと一緒にやりる事ができる

・通年採用最高!どんどん攻めるぜ!

<LINE採用コネクト利用に向いてない企業>

・コンテンツマーケが苦手かつ予算も割かない。

・非協力的な社員が多い&そもそも経営陣にそういうマインドがない。

・とりあえず結果(採用)出せのみで、単発結果のみを追求する組織

・20卒はどうしよう、いや21卒はと、単発のみにこだわる。


あと、個人的にはLINE採用コネクト、新卒採用向けのみに開放するのは非常にもったいないなぁと思ってます。中途でもAP領域でもどこでもつかえそうだなぁと思ってます。僕はね。


こんな感じでしょうか。もっとありますが今日はこのあたりで。





新美P@RICTEC by 飛竜企画

2002年4月に新卒入社。Web戦略・クリエイティブ・ブランディング・求人,PRに限らず様々な人材集客手法などに精通。当時から「求人広告の限界」を察知し、求人広告+自社 求人メディアの立ち上げ運用や、最新のSEOや検索状況に基づいた求人コンテンツ設計など様々な業界・規模の企業の採用設計・コンサルティング・プロデュースを行なっている。

求められ、評価していただける世界にどんどん行きます。

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