どうやったって採用しやすい一般事務のお話

5月30日に発表された一般職業紹介状況。この中で職業別一般職業紹介状況(含パート)というものがありまして、各職業がどういう求人倍率かというのがざくっと分かるものがあるのです。

職業平均では1.16という倍率で、まぁ近年にないくらい高いわけですが、実際は職業差が大きいなという印象がでかいです。

例えば、建築・土木・測量技術者は4.92だったり医師・薬剤師は6.55だったり、生活衛生サービスの職業(理美容師やセラピストやクリーニング工)とかは3.58だったりとかなり高い数字が出ているのですが、ひときわ数字が低い(求人数より求職者の方が多い)職業があるのです。

それが、一般事務。倍率0.27という超低倍率。1つの求人に対して3.7人がその席を狙っている状況。

一般事務って、どんなお仕事の事を指すのか、厚生労働省編職業分類を参照してみると、

・総務事務員(広報事務や庶務)
・人事事務員(求人とか給与とか研修に関する事務をやる人、人事課長とかそういうのは関係ないと。)
・企画調査事務員(イベントプランナーとか商品開発部員とかリサーチャー)
・受付案内事務員(会社受付、銀行での店頭案内の人)
・秘書(医療秘書は非対象)
・電話応接事務員(テレアポの人や通信販売の受付の人は非対象)
・医療事務員
・介護事務員
・通信販売受付事務員
・診療情報管理事務員
・船舶パーサーや法務系事務員

とまぁ、一般事務と言ってもこれだけあります。秘書って一般事務なんだ・・・。

実のところ、一般事務以外の事務は割と求人倍率高いです。
例えば、外勤事務と言われる公共料金の集金をやる人や訪問調査をする人や検針員は倍率3.06とかなり高いですし、運輸・郵便事務と言われる旅客や貨物の顧客対応や運行管理とか郵便等は2.54とかなりの高さ。というより事務分類なんだ、運輸とかって。


さて、この一般事務。何故人気かというのを方々のサイトとかを見てまとめてみると、

・冷暖房完備
・ほぼ残業なし
・体力的にきつくなっても続けられそう
・ボーナスきっちり支給
・ノルマ等がない
・不特定多数の人間とかかわる必要がない。
・ずっとオフィスにいられる。

という。でも一方で、
・絶対にミスは許されない
・一日中数字、書類と向き合うし常に一か所にいるので、自由があるようでない。
・誰でも出来るほど簡単じゃない。最低ExcelやPPTを使いこなせなければならない。
・すごく気を遣う。
・最低限のビジネスマナーを求められる
・ずっとオフィスにいなくちゃならない

てなこともあるわけでして。


それでもなぜこんなに人気なのかなぁと掘り下げてみると、
僕的にはこう解釈できるのです。


「自分のプライベートな時間をきちっととれやすく、ちゃんと仕事以外の生活のバランスがとれやすいのが一般事務の仕事。だから人気なんだろうな」

っていう事。それに尽きるんじゃないかなぁ。

本人がたのしくてわくわくしてっていう仕事だったらそりゃ何時間でもやってりゃいいけど、そればっかじゃないですからね。


なので、不人気業種職種とか人がいないよどうしようっていう企業さんに関して言えば、おそらく労働と対価のバランスがどっかしら悪いんだろうなぁなんて思っております。あとは決断する人次第なのでなんともいえませんけどね。



プロデュースのご依頼は、新美まで。


新美P@RICTEC by 飛竜企画

2002年4月に新卒入社。Web戦略・クリエイティブ・ブランディング・求人,PRに限らず様々な人材集客手法などに精通。当時から「求人広告の限界」を察知し、求人広告+自社 求人メディアの立ち上げ運用や、最新のSEOや検索状況に基づいた求人コンテンツ設計など様々な業界・規模の企業の採用設計・コンサルティング・プロデュースを行なっている。

求められ、評価していただける世界にどんどん行きます。

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