以前、エン人事のミカタで発表された「転職理由のホンネとタテマエ」
これ、めちゃくちゃいい資料です。
約半数は本当の退職理由なんか言わない
なぜかって?波風をたてたくないし面倒ごとは避けたい
そもそも言ったところで何の得にもならない
っていう心理が働いているからで、だいたい退職理由は
・結婚とか家庭の事情
っていうのが一番割合が高いですね。プライベートは踏み込みにくいですからね。
でも、実際本音は
・人間関係が本当にいやだ
・評価に不満がある
・やりたい仕事じゃない
という、まさに波風立ちそうな内容がもりもりと出ているわけです。
で、ここで思うわけです。
退職話なんてのはどこの企業でもある話ですし、そもそも新陳代謝の激しい企業(営業系の会社とかだと新陳代謝激しいかなぁ?)とかは、いなくなったらまたいれればいいや的な考えの会社も多い傾向にはありますが、退職相談時に、ちゃんと本音を言ってくれるような方が多い企業だったら、そもそも離職率も実のところは低かったり、もっといいチームが作れているのではと思うわけです。
だって、本当の意味で腹が割れているわけですから。
そうでない場合は、やっぱり何かしら不満があって、でも「言ってもどうしようもない」とか「それほど会社に愛着が無いし、正直どうでもいい」という観念があるから本音を言わず、さっくり会社を辞めようという流れになるわけで、まぁ健全な状況ではないといえるわけです。
なので、こういう場面に出くわした時ほど、自社の雇用条件や各種問題がどこにあるかをあぶりだすチャンスとしてとらえ、例えば「エグジットインタビュー」と言って、退職者に対して今後の参考になる事をしっかりヒアリングして、例えば選考時の判断基準にしていくとか、採用時のプロモーションなど、いろいろな場面に活かしていく事が可能になると思います。
もっとも、引き留めとかに会いたくないとか、面倒ごとを避けて次の会社とかにさっさと行きたい場合は、家族やら自分の事やら、つっこみづらい事を言って辞めるのが一番いいかと思います。
下手に本音を言うと「来年から待遇よくするから(ほんと?)」とか「給料上げるから(どんだけよ?)」的な話にもなりかねませんから。
一応、人事やら経営者側のミカタとしては、
退職希望者の動向には日々注意して、分析を欠かさずにしておいたほうがいいかなと思います。
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