生来の美味いもん好きが高じて、求人のみならずPRやらプロデュースまで依頼があればやっている僕ですので、割と多くの飲食関係の方と話をする機会があります。大手系の方も割と付き合いありますが、独立系でやっている方も多いです。
その時に、やっぱり人材の話や仕事に関する話をするわけですが、最近特に多く聞く言葉をまとめてみると・・・
・飲食の仕事って、やっぱり馬鹿じゃできないよね。
・飲食の仕事ってたしかに体力も必要だけど、思いっきり頭脳労働だよね。判断力や決断力マストだし。
・飲食って参入障壁低いから、だれでも出来るだろうってすごい低く見られるけど、自分の頭で考えて流されずに行動できる人じゃないと、無理だよね。続かないし。
・でも、やっぱり根底には食が好きとか人が好きとかそういうのは最低限いるけどね。
だいたい、こんな感じ。
確かに、そうなんです。
いろいろな顧客のいろいろな注文などを、その場の状況に応じて判断して動いたりして。チームのコミュニケーションだってうまいこと取らなければならないし、当然日商管理だって必須ですし、もっと言えば、集客していくとか顧客をつなぎとめるとか、商品力を高めるとか、やる事山ほどあるんですよね。個人経営店になればなおさら。
そんな風になってくると、あぁたしかに、半端ない頭脳労働の世界だなと思うわけです、飲食業界。体力も使うんですけどね。
なので、求人をする際にも、「だれにでもできる簡単な仕事」という感じで表現しないほうがいいのではないかなぁと考えてしまうわけです。参入障壁をわざと上げるという事。現状を考えるなら、結構勇気がいるかもしれませんが、結局のところ、だれでもできるシゴトというふうにすれば、職に対するプライドなんて生まれませんからね、そりゃあマッチする人間なんてなかなか出てこないと思うわけです。誰でもできるような仕事じゃないよっていうのはちゃんと伝えたほうがいいと僕は思ってます。
ただ、それだけではなく、労務環境の改善はこれはマストであります。
休みが週1だけで(下手したら、じつは週1もとれない事もあるとか)っていう風にしてごらんなさいな。じゃあ、その週1で従業員はどれだけのものをインプットできるか?現実無理ですよ。学ぶ時間がどこにあるかという話。新しいものをインプットする時間がなければ、新たなものも生まれませんからね、そりゃあ人材なんか活性化するわけがない。ただ単に疲弊するだけですよね。
もう、やっている企業はやっていますが、まともにちゃんと週2で休むようにするとか、売上状況を見極めて、店の定休日を増やしてしまうとか(その分、売れる日にあほ程売る事を考える)実は、労務環境を改善させる方法って、まだまだ結構多いと思います。もっと言えば、週3休みなんてしちゃってもいいくらいです。
いろいろと労務改善は沢山できると思いますが、
より飲食業界が魅力的な業界であるという事を
ちゃんと伝えていく必要があるなぁと最近特に感じています。
万年不人気業種の飲食業界を、人気業種にするには、そこらへんが必要なのかもしれません。
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